2010年04月18日
日本HPのオールインワン型ノートブックパソコン「HP Pavilion Notebook PC dv6i 春モデル※1」をお借りしました。 ネットブックやCULVノートPCとは違い、光学ドライブが内蔵されていています。 15.6インチワイド液晶を採用しているので画面も見やすいです。 数回にわけてレビューしています。 その1、その2よりつづきです。
※1 以下「HP dv6」や「HP dv6i」と表記します
今回は起動時間を測定して、液晶をチェック、ついでにウェブカメラをテストして、バッテリー駆動時間、消費電力を計測、さらには電気代を算出しながら、発熱、騒音を確認してみました。
電源を入れてから約53秒後にウェブ閲覧できました。 HDD搭載のノートPC(パソコン)としては標準的だと思います。 ちなみにHDDは東芝製「MK5056GSY」、容量500GBです(リンク)。
液晶はここまで開きます(左図)。 液晶は15.6インチワイド(解像度1366×768ドット)型を搭載してます。 グレア(ツヤあり)液晶なので映り込みはそれなりにあります(右図、別の場所)。 液晶の発色は良好、文字や画像も見やすいです。 白背景のサイトを表示すると液晶の縦線を感じました(ドット間の隙間のような薄いもの)。 それは少し気になりました。
TechPCvg(フリーウェア)を使って液晶の視野角をチェックをしてみました。 下図はカメラで撮影したものなので目で直接見た印象とは若干異なります。
(1)上から見ると白っぽくなります。 グレースケールの中間部分は飛んでます。 実際に使ってみても上下方向の視野角は少し狭いと感じました。
(2)真正面から見るとわりと良好。 画像では左端の光漏れが確認できますが、実際に使ってるとそれは気になりませんでした。
(3)下から見上げると全体的に暗く見えます。 グレースケールがトーンジャンプしまくってます。
(4)斜め上から見ると白っぽくなりグレースケールも潰れています。
(5)横から見た図。 メリハリがなくなるもののわりと良好です。
ノートPCの液晶としては標準的な視野角ではないでしょうか。 正確な色味を確認したい人は外部ディスプレイを用意した方が良いと思いますが、ウェブ閲覧や書類作成などがメインの人は問題ない品質だと思います。 個人的にはもう少し視野角を広くしてほしいですが。
他のノートパソコンの液晶チェック
■13.3インチワイド液晶、フルメタルボディのノートPC「HP dm3i 春モデル」
■タッチパネル搭載、液晶一体型PC「HP TouchSmart 300PC-1050jp」
ウェブカメラが標準装備されているので、画像メモに使えるか試してみました。
使用したソフトは標準でインストールされている「HP MediaSmart Webcam」です。
上の2枚の画像はウェブカメラで撮影した写真です。 解像度が足りず、本の文字は潰れてます。 しかも標準設定だと鏡に写ったように左右反転された画像で記録されました。 品質的には「HP dm1」とほぼ同じですね。 画像メモにはちょっと使えないかな?
ついでにウェブカメラ横にあるマイクを使ってボイスメモが取れるかどうかのテストをしてみました。 使用したのはWindows7に標準インストールされている「サウンドレコーダー」です。 ・・・試してみた結果、わりと感度は良かったです。 ボソボソしゃべっても音声を拾ってくれました。 個人的なボイスメモには使えそうです。
バッテリー駆動時間を測定してみました。 測定にはBBench(フリーウェア)を使用しました。 テストは2回・・・
ともに音楽再生なしでテスト
(1)液晶の輝度最高、1分に一回ウェブページを開く
(2)液晶の輝度中間、1分に一回ウェブページを開く
・・・という条件で行いました。 その結果がこちら。
(1) 約1時間33分(5594秒)残り7%
(2) 約1時間47分(6418秒)残り7%
公表値は3.4時間ですので、その半分程度の結果でした。 緊急避難用や、UPSの代わりとしては使えるレベルです。 もう少しガンバッテ欲しいと思いましたが、サイズ的にモバイルするノートPCとは思えないので、まあこれで良いのかな?
ワットチェッカーを使って消費電力を計測してみました。
どれも液晶の輝度は最高
1)起動時 45W〜60W
2)アイドル中 25W前後
3)ウェブ閲覧、最大46W(CPU使用率10%以内)
4)CPU使用率100% 80W前後
(1)起動中は平均というものがなく激しく数値が上下します。 最大60W程度です。
(2)何もしないと25W程度。 蛍光灯並の消費電力です。 サイズのわりには省電力だと思います
(3)ウェブを読み込んでる最中は最大で46W(CPU使用率は10%以内)。 読み込んでしまうと30W以下になります。
(4)Google Earthをバックグラウンドで回転させながら、YouTubeのHD動画(動画1、動画2、動画3、動画4)を1080pで同時に再生したところで瞬間的にCPU使用率が100%に達しました。 消費電力は80W前後。 計測の仕方が間違えているのか、そういう設計なのかわかりませんが、CPU使用率90%と100%とでは消費電力に大きな変化がありませんでした。
テストしてて気づいたのは
YouTubeでHD動画(1080p)を1つ再生するとそれだけでCPU使用率が60%程度になります。 2つ以上同時再生するとCPU使用率の上昇は緩やかです(テストでは4つ同時再生したところでCPU使用率100%に達しました)。 どういう処理をしているんでしょう? あとこのテストをしている時に頻繁にFlashがクラッシュしました。 ジョブズがFlashを嫌う理由はこのあたりにあるのかもしれませんね。
上記した消費電力をもとに1年間の電気代を計算してみました。
消費電力は平均して30W程度、1日12時間使用すると仮定しています。 (電気代の単価は電力料金目安単価の22円/kWh(税込)で計算します。 厳密に計算するのは忍耐的に不可能なのでこちらも目安としてみていただけたらと思います) 1 年間にかかる電気代は・・・
30W × 12時間 × 1年間 = 131400W時間
1年間の電気代 約2891円
他のPCの消費電力&1年間の電気代
■13.3インチワイド液晶、フルメタルボディノートPC「HP dm3i 春モデル」
1年間の電気代 約4818円
■日本HPのフラッグシップ・ノートPC「HP dv7 春モデル」
1年間の電気代 約4818円
1年間の電気代 約1445円
■タッチパネル搭載、液晶一体型PC「HP TouchSmart 300PC-1050jp」
1年間の電気代 約8191円
■省スペースで高性能なデスクトップPC「HP s5250jp」
1年間の電気代 約7420円
ベンチマーク計測中に「ストリートファイターIV ベンチマークソフト」を実行してたら、排気熱がすごかったので、周辺やキーボード面の温度を計測してみました。 以下がそれぞれの場所の温度を示した図です。
排気熱は52.2℃! 膝の上に乗せてゲームすると危険です(このパソコンでそんな事する人いないと思いますが)。 しかしキーボード面はさほど熱くなりませんでした。 人肌以下の温度です。 室外温度は10度以下の季節でしたので夏にテストするとまた違った結果になるかもしれません。
測定方法がないので耳で聞いた感想です。 ファンノイズは聞こえますが、かなり静かです。 同時にお借りしてた「HP s5350」が静音PCと言っても過言じゃないレベルだったのですが、それよりも断然静音でした(デスクトップPCの静音さとノートPCの静音さは当然レベルが違うことは重々承知してますが一応言ってみた)。 深夜作業してても全く気になりません。 優秀です。
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